マツムシソウの蜜を吸うクジャクチョウ=30日、須坂市峰の原高原

マツムシソウの蜜を吸うクジャクチョウ=30日、須坂市峰の原高原

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吹き渡る風、夏の終わりのチョウ乱舞 須坂・峰の原高原

信濃毎日新聞(2021年8月31日)

 須坂市峰の原高原や隣接する上田市菅平高原では30日、強い日差しの下を涼しい風が吹き抜け、チョウが乱舞していた。峰の原高原では、9月上旬に羽化のピークを迎えるクジャクチョウがマツムシソウの蜜を吸っていた。

 クジャクチョウの4枚の羽は、表が赤茶色で1枚に一つずつ美しい目玉模様がある。ユウスゲやツリガネニンジンなどさまざまな花が咲く高原で、マツムシソウの花だけを選んで飛んでいるように見えた。

 筑波大山岳科学センター菅平高原実験所の元教授・町田龍一郎さん(67)によると、県内では標高の高い草原で多く見られる。夏の初めと終わりの2回羽化の時季がある。町田さんは「数十年前はたくさん見られたが、近年は数が減っている」と心配していた。

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