「イェルマ」を演じる「ミナモザ」のメンバー。左から2人目は主演の安藤玉恵さん

「イェルマ」を演じる「ミナモザ」のメンバー。左から2人目は主演の安藤玉恵さん

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SCOTサマー・シーズン利賀で開幕

北日本新聞(2021年9月4日)

 演劇の祭典「SCOTサマー・シーズン2021」が3日、南砺市の県利賀芸術公園で開幕した。新型コロナウイルス感染対策を講じた上で実施。初日は劇作家で演出家の瀬戸山美咲さんが主宰する演劇ユニット「ミナモザ」(東京)が「イェルマ」を初演し、分かり合えない人間同士の悲哀を描き出した。5日まで。

 「イェルマ」はスペインの詩人で劇作家のガルシーア・ロルカが1934年に書いた悲劇。スペインの村に暮らす子どものいない夫婦を巡る物語で、妻のイェルマを俳優の安藤玉恵さんが演じた。

 野外の岩舞台で上演。妊娠や出産を望む妻と仕事に打ち込む夫のすれ違い、夫婦と村人の意見の隔たりを通し、家庭や個人の在り方を問い掛けた。

 公演は新型コロナ対策として観客を定員の半数に絞り、入場前の検温やマスク着用を徹底。感染者が発生した場合に備え、入場整理券に氏名と座席番号を記入してもらい回収した。

 4日は「イェルマ」や、演出家の鈴木忠志さんが主宰する劇団SCOTの「世界の果てからこんにちはI」などを上演。5日は作品上演に加え、対談やシンポジウムを予定している。

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