輪島市は4年前に廃止された金沢―門前の直通バスの運行再開に向けた課題を探るため、4日、両区間を結ぶ無料シャトルバスの運行を始めた。実証実験として今月の土日祝日に1日1往復を走らせ、初日は金沢で27人、門前では23人がそれぞれ利用し、上々の滑り出しとなった。
金沢―門前の直通バスは1966(昭和41)年に運行が始まったが、乗客が減少したとして2017年3月末に廃止された。
現在は穴水で乗り換えが必要で、輪島市は門前町に多くの来訪者が見込まれる曹洞宗大本山總持寺の開創700年に合わせ、直通便の運行に取り組むことにした。
バスのダイヤは金沢発が金沢駅金沢港口(西口)を午前9時に出発し、輪島市門前町の總持寺通り「禅の里広場」に11時ごろに到着。門前発は午後2時で、金沢に4時ごろに着く。定員は約40人で、予約は不要となる。
初日にバスを利用した金沢市の大橋弘一さん(59)は「門前に車で来たことはあるが、バスだと景色を見ながら楽しめると思った」と笑顔で話した。