「八色の森の美術展」の出品作家による作品解説会=南魚沼市浦佐の池田記念美術館

「八色の森の美術展」の出品作家による作品解説会=南魚沼市浦佐の池田記念美術館

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現代美術家 個性豊かな作品並ぶ 南魚沼 池田記念美術館

新潟日報(2021年9月7日)

 新潟県内外の現代美術家の作品が南魚沼市に集う「八色の森の美術展」が同市浦佐の池田記念美術館で開催されている。初日の4日には作品解説会が開かれ、出品作家たちが作品への思いや制作手法などを紹介した。

 美術展は2017年に始まり、毎年、作品展示だけでなく、講演会やワークショップ、学校への出前講座など、地域を巻き込みながら美術を楽しむ仕掛けを展開してきた。企画の中で制作した子どもたちの作品を集めた「子どもの絵画展」も併催している。

 5回目の今回は、首都圏を中心に全国36人の作家による絵画や版画、写真、立体作品など約120点を展示。絵の具を重ねて独特の色合いを出した抽象画や、自ら育てた蚕の絹糸で編んだ小さな花など、個性豊かな作品が並んだ。

 解説会には市民を含む約40人が集まった。「奥行きを出すため和紙の上から油を塗った」「水面を眺めたイメージに挑戦している」などと語る作家の説明を確認するように、参加者は作品に目を凝らしていた。

 市内の高校3年の男子生徒(18)は「作者が執着するものなどを聞いて、作品の見方が変わった。作り手と見る側の関わりで作品がより面白くなる」と喜んでいた。

 実行委員で東京造形大特任教授の小林良一さん(64)は「現代美術は難解だと思う人もいると思うが、素材も取り組み方も、作品の見方も『なんでもあり』と思ってもらっていい。自由に楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 10月24日まで。

詳細情報

リンク
池田記念美術館 | 公園の中の美術館 http://www.ikedaart.jp/
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