福井県南越前町の南条観光協会は、南条地区の名物花ハスなどをアピールするオリジナル商品を開発した。ハスの葉のパウダーを使ったクッキーや、花ハスを使ったプリザーブドフラワーの飾り物など５種。町内の店舗やインターネットで販売している。

　２０１９年に発足した同協会が初めて手がけたオリジナル商品。１０月８日に北陸自動車道上り線南条サービスエリア（ＳＡ）に隣接して道の駅がオープンするのに合わせ、南条地区の土産物を充実させようと企画した。

　開発したのは▽花ハスのプリザーブドフラワー（４千円＝予約制）▽ハスの葉のクッキー（５４０円）▽ポストカード６種（各１００円）▽花ハス柄の手ぬぐい（１１３０円）▽マスキングテープ３種（各４９０円）―の５種（価格はいずれも税込み）。

　プリザーブドフラワーは生花の水分を抜き、特殊な加工をして長期間みずみずしい見た目を保つ。同町堂宮産の花ハスを赤く色付けして瓶に入れ、一年中楽しめるよう加工した。

　ポストカードは、同町生まれの花ハスの品種「勾当玉女（こうとうのぎょくじょ）」をイメージしたイラストなどをあしらった６種類を用意。このうち３種類は、同協会が公募した写真から、花ハスや日野山を撮影した作品を採用した。

　同協会事務局の職員は「若い世代にも買ってもらえる商品作りを心掛けた。町内に足を運んでもらうきっかけになったら」と話していた。

　町観光連盟内の南条観光協会（同町東大道）、今庄観光協会（同町今庄）、インターネットで販売している。一部商品は町内の雑貨店「ＧＥＮＯＭＥ（ゲノム）」でも取り扱っている。