多様な墨の表現に見入る来館者=金沢21世紀美術館

多様な墨の表現に見入る来館者=金沢21世紀美術館

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濃淡の美、多様に表現 水墨画北水展、金沢21美で開幕

北國新聞(2021年9月9日)

 水墨画北水会の第30回記念全国公募水墨画北水展(北國新聞社後援)は8日、金沢21世紀美術館で始まり、濃淡を生かした多様な表現が水墨画の奥深さを伝えた。

 入選・入賞作など122点が展示された。最高賞の北水大賞に輝いた幸才多聞さん(白山市)の作品「太陽の花」は、写実的な描写と墨絵らしい省略を巧みに構成し、大輪のヒマワリを描いている。第30回記念賞を受けた宮﨑博子さん(金沢市)の「轟(とどろ)き」は、滝のほとばしりを勢いのある筆跡で表現した。

 内閣総理大臣賞となった福島朋雄さん(金沢市)の「御神木」は老樹の重厚感が目を引き、文部科学大臣賞を受けた泊雄歩さん(同)の「冬隣」は虫たちの命の営みと季節感を画面ににじませた。12日まで。

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