今年は局地的な大雨に悩まされている諏訪地方だが、茅野市北山の芹ケ沢地区近くを走る国道299号(メルヘン街道)沿いではオレンジ色のコスモスの花が見頃を迎え、道行く人々を癒やしている。コスモスは約600メートルにわたって千本ほど植えられており、10月いっぱいは色鮮やかな花の姿を見られそうだ。
地元住民でつくる「芹ケ沢環境チャレンジ隊」のメンバー30人ほどが管理。一帯は別荘地などに向かう道の途中で、通る人をもてなそうと2010年ごろから道沿いに花を植え始めた。当初はヒマワリだったが、途中からより長い期間、花を楽しめるコスモスに変えたという。
今年は6月上旬、メンバーで育てた苗を定植し、周囲の草刈りなどをして面倒を見てきた。8月のお盆前後の雨で一気に草丈は伸び、人の背の高さほどになった。
「ここ2、3年は天候の影響であまりよく育たなかったが、今年はよく育ってくれた」と同隊事務局の小松一平(かずへい)さん(71)。近くで農産物を直売している柿沢艶子さんは「立派に咲いてきれい。天気がいい時には、八ケ岳連峰と一緒に写真に収めていく人もいます」と話している。