「大盃 七人猩々」を稽古する三茶屋街の芸妓=北國新聞20階ホール

「大盃 七人猩々」を稽古する三茶屋街の芸妓=北國新聞20階ホール

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勇壮な「七人猩々」稽古 舞踊絵巻の幕開け飾る 23日から 金沢おどりへ三茶屋街

北國新聞(2021年9月11日)

 23日に開幕する第18回金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)の合同稽古は10日、金沢市の北國新聞20階ホールで行われた。ひがし、にし、主計(かずえ)町の三茶屋街合同で舞踊絵巻の幕開けを飾る「大盃 七人猩々(しょうじょう)」では、中堅、若手の7人が猩々となり勇壮な舞台を目指した。

 「七人猩々」は大和楽(やまとがく)でつづる舞踊絵巻「艶姿加賀賑(あですがたかがのにぎわい)」の第一景で、酒好きの霊獣「猩々」が親孝行な酒売りにくめども尽きぬ酒壺を授けるめでたい一番。芸妓は扇や盃を手に無邪気に踊る様を合わせた。

 素囃子(すばやし)「俄獅子(にわかじし)」、お座敷太鼓、フィナーレの総おどり「金沢風雅」に続き、舞踊絵巻の各場面の稽古が行われた。正派若柳流若柳会長の若柳宗樹さん、西川流家元の西川千雅(かずまさ)さん、寿柳(としやぎ)流宗家家元の寿柳貴彦さんが振り付けた演目の流れを確認しながら、傘や扇を使った所作の細部まで調整した。

 金沢おどりは県立音楽堂邦楽ホールで26日までの4日間、各日午後1時と同4時に開演する。入場料はプラチナ席(指定・プログラム付き)8800円、S席(指定)7800円、A席(自由)6800円。問い合わせは平日午前10時~午後6時に北國新聞読者サービスセンター=076(260)8000=まで。

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