華やかなステージを繰り広げる由水さん(左から2人目)=北國新聞赤羽ホール

華やかなステージを繰り広げる由水さん(左から2人目)=北國新聞赤羽ホール

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本場の歌声、金沢に響く 金沢ジャズストリート2021 国内外のアーティスト公演

北國新聞(2021年9月12日)

  〈地元出身の米俳優、由水さん力強く〉

 金沢ジャズストリート2021(同実行委主催、北國新聞社など共催)は2日目の11日、スペシャルコンサート「JAZZ Plus2」が金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれた。金沢出身の米ブロードウェー俳優由水(ゆうすい)南さんら国内外で活躍するアーティストのステージが聴衆の心を揺さぶった。

 由水さんは、米出身のピアニスト、グレッグ・マッケンジーさんら4人と舞台に立った。曲の合間にテレビで見たブロードウェーに憧れたと紹介。「たくさん転んだけど夢の舞台に立てた。今も(夢かと)ほっぺたをつねっています」と話し、初出演の作品「王様と私」の名曲「シャル・ウィ・ダンス?」などで力強くもつやのある歌声を響かせた。

 全米ツアーを控える作品「マイ・フェア・レディ」の曲はラテン調にアレンジして披露した。フィナーレの「オーバー・ザ・レインボー」では「つらい時も希望を忘れないで。今という時間をどう捉えるかで人生は全く違う色になる」と呼び掛け、大きな拍手を浴びた。

 ジャズロックがコンセプトの3人組「fox capture plan」も出演し、ピアノ、ベース、ドラムの疾走感のある音色を織り成した。

  〈オンラインライブも〉

 コロナ禍に対応し、オンラインライブも催された。11日はプロやアマチュアのバンド11組が、金沢市の本多の森ホールから白熱の演奏を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した。

 オープニングセレモニーでは、金沢ジュニア・ジャズオーケストラ「JAZZ-21」と同市音楽文化協会の金沢邦楽アンサンブルの計34人が出演。米グラミー賞候補となったジャズ作曲家挾間(はざま)美帆さんがアレンジした「春の海」「六段の調べ」を挟間さんの指揮で奏で、華やかに幕を開けた。

 小学3年の時から出演しているJAZZ―21の岡田汐音(しおん)さん(16)は「ジャズストリートは何度出ても楽しい。来年こそは、まちなかで演奏したい気持ちが高まった」と声を弾ませた。

 最終日の12日は、全国の小中高生バンドが登場する「ジュニアジャズフェスティバル」をオンラインで届ける。北國新聞赤羽ホールでは、ジャズピアニストの山下洋輔さんと俳優でジャズシンガーの高岡早紀さんが出演する。

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