上田市の上田東ロータリークラブが11日、上田電鉄別所線(上田―別所温泉)の沿線に130体以上のかかしを置いた。地元のボーイスカウトや高校、学童保育所など計25団体が製作に参加。別所線とともに、同線を構成文化財の一つとする市の日本遺産「レイラインがつなぐ太陽と大地の聖地」を盛り上げようと初めて企画した。
参加者は最初に上田駅前に集合。新型コロナウイルス感染者を治療する医療従事者や漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のキャラクターなどを模した手作りのかかしがずらりと並んだ。同クラブの蓑輪佳明会長(66)が「たくさんの人に見に来てもらいましょう」とあいさつし、列車で持ち場の各駅へと向かった。
下之郷駅近くには、地域の住民有志が地元の夏祭りで恒例のスイカ割りを表現したかかしを設置。目の前を通った列車に手を振る場面もあった。このかかし作りに参加した市中塩田小学校5年の滝沢和真君(10)は「電車に乗って風景を眺めるのが楽しみ」と話していた。かかしは10月末まで見られる。