豊丘村神稲の道の駅「南信州とよおかマルシェ」に、村特産のマツタケが本格的に並びだした。村面積の4割をアカマツ林が占め、適度に水はけの良い土壌から全国でも有数の産地として知られる同村。13日は約50パックが並び、開店と同時に訪れた客が次々と手に取っていた。
お盆以降に適度な雨が降ったことなどから、今季は例年より2~3週間早い今月初旬に初めて入荷。徐々に持ち込まれる量が増え、この日は1~3本ほど入って1パック3千~1万円台の商品が並んだ。マルシェの直売所コーナーを担当する羽生茂信さん(71)は「香りを生かし、まつたけご飯やすき焼きにするのがお勧め」とアピールした。
飯伊森林組合北部支所(豊丘村)によると、村内でマツタケを収穫した人から受託販売する量は平年で約3トン、豊作の年は約9トンに上る。順調な生育には「今後、暑さが戻らないでほしい」とし、豊作を期待した。
一方、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、同村堀越区が地元産マツタケ料理を提供する恒例事業「堀越まつたけ観光」を休業する。