雑誌発行や旅館運営を手掛ける新潟県南魚沼市の「自遊人」は10月1日、同市天野沢にある築150年の古民家を改装した貸し切り宿をオープンする。1日1組限定で、棚田や山々の絶景を眺めながら露天風呂を堪能できるのが売りで、新型コロナウイルス禍の中でも密を避けながらゆったりくつろげるとアピールしている。
施設名は「里山十帖 THE HOUSE IZUMI(ザ ハウス イズミ)」。同社が木造2階建てかやぶき屋根の古民家を購入し、昔ながらの風情を保ちながら断熱を施し、快適に滞在できるよう全面改装した。総事業費は約6千万円。
いろりの名残を残した居間や大きな窓から景色を眺められる座敷、L字型のダイニングを備える。北欧製の家具のほか、2階の寝室にはベッドを置き、モダンな雰囲気も演出した。
目玉の露天風呂には近くで湧き出る温泉を使用。目の前に開放的な景色が広がる造りとした。今の季節は黄金色に実った稲穂の田んぼや、タイミングが良ければ雲海も見られるという。
広報担当の松浦由奈さん(25)は「南魚沼に実際に住んでいるような感覚で、この土地の魅力を体感してもらいたい」と話している。将来的には、こうした貸し切り宿を市内で増やす構想もあるという。
料金は4人の利用で1泊2食付きの場合で、9月30日までのプレオープン期間が1人5万2580円から、オープン後は5万7640円から(いずれも税込み)。問い合わせは同社、(0570)001810。