富山市八尾町の伝統行事「おわら風の盆」の歴代ポスター展が、同市の八尾曳山展示館で開かれている。新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となった祭りの風情を、写真や絵で伝える。
越中八尾観光協会が企画し、約30枚をそろえた。1999~2019年のポスターは、おわらを受け継ぐ各町による町流しの様子を捉えた写真がメインになっている。それ以前では、多くのおわら絵を残した八尾の画家、林秋路(あきじ)が描いた女性の踊り手を題材にしたものなどがある。
担当者は「ポスターから風の盆のにぎわいや風情を感じてもらえればうれしい。来年こそ開催できると信じ、応援してもらいたい」と話した。
在庫があるポスターについては販売し、売り上げの一部は風の盆に関わる行事運営などに役立てる。展示は今年末まで続ける予定。