木島平村の道の駅「FARMUS(ファームス)木島平」で、植物由来の食品の製造や販売を手掛ける「globalmeets(グローバルミーツ)合同会社」(東京)が、村産米を原料にした「チーズ」生産を本格化させる。16日、村の農産物を使った加工品生産などを盛った包括連携協定を村と結んだ。
同社は2019年に設立し、ビーガン(完全菜食主義者)向け専門店を都内で展開してきた。代表社員の鈴木翔子さん(40)は今年1月に知人のつてで来村し、村産の食材を使った地域振興について構想。「ビーガン向けの食品はネガティブなイメージを抱かれやすい」と村民向けに試食会や説明会を重ね、7月には道の駅の加工所を借りる契約を村と結んだ。
チーズは練った米粉を乳酸発酵させ、乳製品や化学調味料を一切使わないという。この日、チーズを使った料理の試食もあり、鈴木さんは「米どころのブランドで村を世界に発信していきたい」と語った。協定には障害者雇用の促進など6項目を盛った。