安曇野市の安曇野高橋節郎記念美術館で「そば猪口(ちょこ)アート公募展」(信濃毎日新聞社後援)が開かれている。地域の観光資源として親しまれるそばに関する文化を発信しようと開き、10回目。全国の職人や愛好家から寄せられた入選作品98点が並ぶ。
素材はガラスや木材、陶磁など。金魚やツバメ、万華鏡のような模様を描いた作品も目を引く。塩尻市贄川の漆作家伊藤敦欣(あつよし)さん(74)は準大賞に選ばれた。麻布を漆で固め、貝や卵の殻、銀粉をあしらった。伊藤さんは「自分の技量を試したくて出品した。まさかこんな大きな賞をもらえるとは」と喜んでいた。
10回目の節目として、歴代の大賞作品もパネル展示。受賞者のそばちょこ以外の近作も展示している。11月7日まで。平日月曜と祝日の翌日は休館。一般620円、高校・大学生410円。