江戸時代の宿場や明治大正の商都の町並みが残る小諸市の旧北国街道沿いで２３日、「第１０回信州小諸城下町フェスタ」が４日間の日程で始まった。３０人以上の作家による陶芸品や木工作品などを計１１会場で展示。今年は着物で訪れた人に特典がある「キモノデコモロプロジェクト」を初めて企画し、和装の人の姿が旧街道の景観に映えた。

　着物姿の人には街道沿いの店でプレゼントが贈られたり、食事の割引サービスがあったり。２３日は着物で街歩きやランチをするイベントも開いた。参加者は、写真撮影をしながら、趣のある建物が並ぶ街の風情を楽しんだ。

　着物を着て訪れた佐久穂町の自営業、陶山順子さん（４８）は「歴史がある街はいいですね。着物はこういうところで着たい」と笑顔を見せていた。