長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」による観光振興を進める宮田村は25日、村内で「アサギマダラフェスティバル」を開いた。秋晴れの下、家族連れら約500人が来場。飛行経路を調べるために印を付けるマーキングや、乱舞するチョウの写真撮影など思い思いに楽しんだ。
村は2014年から同村新田区に「アサギマダラの里」を整備。一帯の約4700平方メートルにアサギマダラが好むフジバカマ約4千株が植わる。村によると、今年は1日に飛来を確認して以降、連日数百匹が乱舞。過去最高を記録する見通しという。
この日は、長年アサギマダラを研究している桜井正人さん(71)=飯田市=が、マーキングの方法などを説明。参加者は、網で捕まえて羽に日付や名前のイニシャルなどを記した。毎年訪れている飯田市上郷小学校6年の平野愛さん(12)は「マーキングしたチョウが遠くに飛んでいったのに見つかるのが面白い。元気に飛び立ってほしい」と笑顔だった。