鑑賞客が絶えず訪れている作品展示会場=珠洲市の旧日置小中グラウンド

鑑賞客が絶えず訪れている作品展示会場=珠洲市の旧日置小中グラウンド

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鑑賞者1万人突破 人出絶えず「全公開楽しみ」〈奥能登国際芸術祭〉

北國新聞(2021年9月27日)

 珠洲市で開催中の奥能登国際芸術祭2020+(プラス)(北國新聞社特別協力)は26日、開幕以来のアート作品鑑賞者が1万人を突破した。新型コロナウイルスの影響で一部の作品の公開を休止しているが、公開中の展示会場には週末を中心に人出が絶えず、訪れた人からは「全ての作品が公開されるのが楽しみ」と期待する声が聞かれた。

 4日開幕した芸術祭は、感染症予防として、鑑賞客の受付時に配布するQRコード付きリストバンドで来場者数をカウントし、23日間で1万189人となった。集計方法が異なるため単純比較はできないが、前回2017年は、開幕13日間で1万人に達し、最終的に会期中約7万1千人が訪れた。

 26日は453人が鑑賞した。能登すずなり(珠洲市)が企画したバスツアー「今見れる作品を楽しもうツアー」では、市内外の観光客が、アート巡りを楽しんだ。能美市辰口町から参加した男性(67)は、旧日置(ひき)小中グラウンドで公開されているトゥ・ウェイチェン氏(台湾)の「クジラ伝説遺跡」の迫力に感心した様子で、「海岸で見た漂着物を使った作品も色鮮やかで面白かった」と語った。

 16の国と地域から53組の芸術家が寄せた作品のうち、屋内展示の25会場については、県内にまん延防止等重点措置が適用される30日まで公開を休止する。10月1日以降に措置が解除されれば、全面的に公開する見通し。同実行委員会事務局は「一部の作品公開を制限している中でも多くの方に来ていただき、まずまずのペース」と受け止め、全作品公開に向けて準備を進める。

 奥能登国際芸術祭2020+に合わせ、手作り指輪を取り扱う「aisorashi(アイソラシ)東山店」(金沢市)が週末、珠洲市正院町川尻で出張販売を行い、珠洲での思い出作りに一役買っている。

 指輪は素材や形、リングの太さなどを自分で選ぶオーダーメード式。1~1時間半で完成し、その場で受け渡す。ネット予約限定で手作り体験もできる。周辺には芸術祭の作品会場があり、仕上がりを待つ間に市内を探索できる。

 期間は10月24日までの土、日曜限定で、時間は正午~午後4時まで。

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