地元ゆかりの作家の約60点が並ぶ会場

地元ゆかりの作家の約60点が並ぶ会場

長野県 白馬・安曇野

安曇野ゆかりの芸術家紹介 市豊科近代美術館

信濃毎日新聞(2021年10月3日)

 安曇野市豊科近代美術館で、地元ゆかりの画家や彫刻家を紹介する企画展「安曇野の美術展」が24日まで開かれている。市教委が今年、地元の美術史を解説する「安曇野風土記4 安曇野の美術」を刊行したのを記念。同書掲載の約250点のうち絵画や写真など約60点を展示している。

 江戸後期に活躍した狩野梅玄(かのうばいげん)の屏風(びょうぶ)絵や、戦時中に穂高牧に疎開した写真家、田淵行男が撮影した北アルプスの写真、穂高柏原生まれで従軍画家としても活動した等々力巳吉(とどりきみよし)が鹿島槍ケ岳を描いた油絵など幅広い時代の作品が並ぶ。大町市の主婦(78)は「安曇野で芸術が盛んだと再認識した」と作品に見入っていた。

 同館学芸員の荒川瞳さん(31)は「自然が豊かで、どこを切り取っても絵になる安曇野の芸術の歴史を知る機会になる」と来場を呼び掛けている。会期中の休館日は4、11、18日。

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