新潟県阿賀野市中央町2の老舗染物店「越後亀紺屋藤岡染工場」が15日、縁起物である来年の干支(えと)・寅(とら)の手ぬぐいを発売した。伝統的な竹林のトラと、市松模様の中にトラが見え隠れするデザインの新作2種。にらみを利かせる竹林のトラには、新型コロナウイルスの災いを追い払い、家族が健康であるようにとの願いが込められている。
同店では2010年の寅年分から毎年、干支の新作手ぬぐいを発売。社内デザインコンペで染め職人4人が案を競い、商品化してきた。職人たちが手作業で染め上げている。
竹林のトラは、紺と茶の落ち着いた色味。今年の東京五輪大会エンブレムで注目された市松模様を使った「寅市松」は、黄、紺、ピンクの3色を展開している。
干支手ぬぐいは額に入れて飾ったり、複数をのれんにして使ったりする人が多いという。藤岡修社長(70)は「縁起のいいトラの手ぬぐいを見て、気持ちを新たに1年を乗り切ろうと思ってもらえたら」と話した。
同店のほか、新潟市の新潟伊勢丹、JR新潟駅「ぽんしゅ館」、新潟ふるさと村などで販売している。1枚1100円(税込み)。
問い合わせは同店、0250(62)2175。