JR飯山線は20日、前身の飯山鉄道が1921(大正10)年に開業してからちょうど100周年を迎える。沿線の飯山市では、記念品の販売や写真展示などのイベントを企画する動きが活発化。23日には記念列車が走る。
地域活性化に取り組む一般社団法人「未来社会推進機構」(飯山市)は、開業100周年の飯山駅の写真6枚を印刷した木の楯の販売を始めた。北陸新幹線開業に伴う移転前の写真も含まれ、同法人副理事長の出沢俊明さん(61)は「みんな飯山線に思い入れがあるはず。ファンは欲しくなるかも」と話す。
信州いいやま観光局などでつくる実行委員会は20日~11月10日、同駅構内や周辺を巡って景品と交換する「ワードラリー」を開催。JR東日本長野支社(長野市)も同じ期間、昔の飯山線や利用者の姿の写真など約100枚を同駅構内で展示する。
写真は地元の写真家らが寄せた。沿線に暮らすお年寄りらの写真16枚を提供した市内の写真家小林直博さん(30)は「(飯山線の)沿線地域の生の暮らしを伝えたい」と話している。
記念列車は、飯山線の観光列車「おいこっと」に記念のヘッドマークを取り付けて運行する。豊野―飯山間などで上下線計4本が走る予定。