珠洲市で開催中の奥能登国際芸術祭２０２０＋（プラス）（北國新聞社特別協力）は２０日、鑑賞客３万人を達成した。９月４日の開幕以来、週末を中心に市内外から鑑賞客が訪れており、実行委員会は１１月５日の会期末までに４万５千人の来場を見込んでいる。

　実行委によると、１０月から作品会場を全面的に公開して鑑賞者が増え、１日平均で約１千人が訪れている。５３組のアーティストが手掛けた作品会場は市内各地に分散しており、運営スタッフによると短時間に集中することは少ないものの、客足は途絶えないという。

　珠洲市宝立町の旧柏原保育所に展示されているチェン・シー氏（中国）の「珠洲のドリームキンダーガーデン」の鑑賞に訪れた市内の４０代男性は「全会場制覇まであと４カ所になった」と、スタンプでほぼ埋まった鑑賞パスポートを手に語った。