駒ケ根市街地から20日、雪化粧した中央アルプスの山並みが見えた。同市東伊那の「ふるさとの丘」からは、掛かっていた雲が風で流れた午前中、紅葉の向こうに檜尾(ひのきお)岳(2728メートル)の白い山肌が現れ、秋と冬の景色が同時に楽しめた。
駒ケ岳ロープウェイ山頂駅併設のホテル千畳敷(標高2615メートル)によると、前日昼すぎから細かい雪が降ったりやんだりし、20日昼までに積雪5センチほどになった。例年より少し遅いという。
現地の同日午前6時半の気温は氷点下4・4度。副支配人の日田智宏さん(56)は、根雪になるのはまだ先だが昼間も氷点下で凍結する恐れがあるとし、「これからは冬の備えをして来てほしい」と話している。ロープウエーとホテルは冬季も営業している。