多彩な石器などが並ぶ特別展

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出土品"里帰り"祝う 朝日町で境A遺跡展

北日本新聞(2021年10月23日)

 富山県朝日町のまいぶんKANの特別展「おかえりなさい境A遺跡展」が22日、同施設で始まり、発掘から35年を経て県から町へ移譲された土器などが並んだ。開会式があり、関係者がテープカットした。展示は来年2月13日まで。

 境A遺跡は1984、85年に北陸自動車道建設工事に先立って発掘調査された。縄文時代中期~晩期の集落跡で、約10万点の出土品を県が保存管理してきた。国重要文化財に指定された2432点を除く約9万点が今年町に移譲された。

 磨製石斧(せきふ)や、光を当てると輝くヒスイの加工品、多様なデザインが目を引く縄文土器など424点を多彩に展示する。開会式で笹原靖直町長が「遺跡は地元にあってこそ価値があり、郷土の歴史を改めて知る機会としたい」とあいさつ。吉田学県教委生涯学習・文化財室長が祝辞を述べ、西岡良則町議会議長らを交えてテープカットした。

 会期中は展示に関する学芸員の解説会を4回行うほか、11月は遺跡を巡るノルディックウオークや講演会を開く。

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