須坂クラシック美術館(須坂市)は、上田市上塩尻の小岩井紬(つむぎ)工房が制作した伝統工芸の上田紬の着物などを展示した企画展「上田紬とりんご染め小岩井紬工房展」を開いている。リンゴの樹皮を使って草木染をした着物など計70点を展示。繊細な技巧を楽しめる。11月10日まで。
上田紬の魅力を広めようと企画。「街のあかり」と名付けられた着物は、ぼんやりと浮かぶ街の明かりをイメージした。6段階にそれぞれ染めた紫と黄色のつむぎ糸をグラデーションになるよう織り、柔らかな色合いを表現した。機織りに使う道具や絹糸なども展示している。
同館の学芸員、広田華子さん(35)は「上田紬を知らない人も、絶妙な色合いや繊細な風合いを楽しんでほしい」と話している。午前9時~午後5時。入館料は大人300円、18歳未満は無料。木曜休館。問い合わせは同館(電話026・246・6474)へ。