ブドウ果汁で作ったビール「アオバルクラフト」=10月27日、福井県高浜町宮崎

ブドウ果汁で作ったビール「アオバルクラフト」=10月27日、福井県高浜町宮崎

福井県 敦賀・若狭 特産

高浜町産ブドウ使って地ビール 「アオバルクラフト」新名物へ期待

福井新聞(2021年10月29日)

 福井県高浜町のまちづくりグループ「高浜明日研究所」が、地元農家とタッグを組み、特産ブドウ「若狭ふじ」の果汁を使ったビール「アオバルクラフト」を開発した。ほのかなブドウの香りと、刺激の強い辛口の味わいが特徴で「高浜の新名物にしたい」と力を込める。10月30日に同町事代の城山公園で開かれるイベント「アスフェス」で発売する。

 同町鎌倉で若狭ふじを栽培する永野さんは、ブドウ果汁の活用法を模索していた。同グループのメンバーで酒店を営む濱瀬さんがそれを知り、ビール開発を発案。県産ビールとしてアピールしたいと、引き受けてくれる県内の醸造所を探し、4月にクラフトビールを製造する「越の磯」(福井市大宮5丁目)に依頼したところ快諾してくれた。

 ビールは今月完成したばかり。同社によると飲んだ後、口の中にブドウの香りが残るようこだわって造ったという。同町の青葉山の麓一帯が、スペイン語でバーを意味する「バル」みたいににぎわってほしいとの思いを込めて「アオバルクラフト」と名付けた。

 「県内ではブドウビールは珍しく、アピールしがいがある」と永野さん。濱瀬さんは「香りはフルーティーだが、味はビール好きに受けが良さそうなしっかりした味わいで苦みもあり、ギャップが面白い。高浜の地ビールとして発信していきたい」と手応えを感じている。ライムを入れるとマイルドな味わいになるという。

 1瓶330ミリリットルでアルコール5%。価格は検討中。アスフェス会場のほか、同町宮崎のハマセ酒店で販売する。同町のシーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」の食堂でも取り扱ってもらえるよう働きかけていきたい考えだ

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