津幡町と吉本興業が連携した地域映画の撮影が31日、町内で始まった。初日は河合谷や笠野小などで、町広報特使の月亭方正さんやオーディションに合格した町民らが演技を繰り広げた。来年度に沖縄と京都で開催予定の国際映画祭で上映し、全国の映画ファンに津幡の魅力をPRする。
映画の題は「遠くを見てみた」で、金沢市の映像ディレクター嬉野智裕さんが監督を務める。
故郷の津幡に戻り、歴史小説を書く夢を思い出す小説家の男性や、男性から原稿を受け取りに東京から来た女性編集者「葵」、小説家の近所に住む「ともえ」、男性の甥(おい)の計4人がそれぞれの歩く道を見つける姿を描く。嬉野監督によると、アラサー(30歳前後)の青春ドラマに仕上げる。
笠野小では職員室でロケが行われ、源氏や平家を研究する大学教授役の方正さん、小説家役でお笑いコンビ「ハイキングウォーキング」の鈴木Q太郎さん、甥役で宝達志水町出身の俳優本庄司さんらが真剣な表情で演技した。撮影は5日まで。来年3月27日に町内でお披露目する。