「もみじ湖」として親しまれる上伊那郡箕輪町の箕輪ダム湖周辺で、約1万本のモミジが色づき、見頃を迎えている。夕暮れ時になると、赤やオレンジ色の葉がライトアップされ、トンネルのように浮かび上がる。4日夜も県内外の観光客が行き交い、しきりに写真に収めていた。
町観光協会によると、紅葉は例年より1週間ほど遅れていたが、今月に入って一気に進んだ。ダム湖上部の末広広場に続く約150メートルの道路では、赤や黄、緑色の葉が織りなすグラデーションが頭上を覆う。飯田市の宮沢明彦さん(68)は「これだけたくさんのモミジは本当に見事。季節の移ろいを感じます」とレンズを向けた。
もみじ湖は今年、大手旅行予約サイト「じゃらんnet」が推薦する全国紅葉スポットランキングで2年連続1位に選ばれた。注目度上昇を踏まえ、町観光協会は一帯を案内する観光ガイドを養成し、今季から観光客をもてなしている。
見頃は10日ごろまで。同協会によるライトアップは14日までの毎夜、日没時刻から午後9時まで。