金箔を施したささらを持つ北村会長(左)=五箇山総合案内所

金箔を施したささらを持つ北村会長(左)=五箇山総合案内所

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「金箔ささら」海老蔵さんへ 6、7日法隆寺で公演

北日本新聞(2021年11月6日)

 南砺市の越中五箇山こきりこ唄(うた)保存会(北村信夫会長)が、金箔(きんぱく)を施したささらを作った。6、7の両日に奈良県の法隆寺で行われる聖徳太子没後1400年特別公演で共演する歌舞伎俳優、市川海老蔵さんに贈る。

 地元の「こきりこ民芸」が作ったささらに、同市山見(井波)の漆芸家、志観寺範従さん(74)が約1カ月かけて金箔を施した。ヒノキ製で長さ1・2メートル、重さ約1・2キロ。持ち手や108枚の板を結ぶ綿糸は、上梨地区(平)の住民が天然染料で赤く染めた。

 特別公演では、保存会が7日にこきりこを演じ、新調した衣装4着を使う。

 保存会はことし、設立70周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で記念行事をほとんど実施できなかっただけに、特別公演に対する思い入れは強い。岩崎喜平事務局長は「田楽踊りをルーツとするこきりこと歌舞伎の共通性をアピールしたい」と話している。

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