第1号の「輝」に認定され、500万円で競り落とされた加能ガニ=金沢市のかなざわ総合市場

第1号の「輝」に認定され、500万円で競り落とされた加能ガニ=金沢市のかなざわ総合市場

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「輝」(かがやき)1号500万円 最高級の加能ガニ、初物 珠洲の船水揚げ

北國新聞(2021年11月7日)

 カニ漁が解禁された6日、石川県内の各漁港には県産ズワイガニの雄「加能ガニ」や雌の「コウバコガニ」を積み込んだ漁船が次々と帰港し、初物の水揚げで活気づいた。県漁協が今年初めて設けた最高級品の新ブランド「輝(かがやき)」には、蛸島漁港(珠洲市)で揚がったカニが第1号に認定され、初競りで過去最高の500万円の値が付いた。加能ガニの知名度向上へ幸先のいいスタートとなった。

 「輝」に認定されたのは、重さ1・88キロ、甲羅の幅15・6センチのカニで、県漁協すず支所所属のすずし底引網船団の「第八丸一丸」が獲(と)った。

  <百楽荘競り落とす、7日湯涌で提供>

 金沢市のかなざわ総合市場の初競りで、各漁船がよりすぐりのカニを持ち寄って最高額を決める「蟹-1(かにわん)グランプリ」が行われた。「輝」は県内で旅館を経営する「百楽荘」が競り落とした。金沢市湯涌温泉の「金澤湯涌温泉百楽荘彩心(いろは)」で展示され、夕食で彩心と隣接する「別邸神楽」の宿泊者約50人に刺し身で提供される。

 「輝」は最高級品に統一の規格を設けることで、知名度が低い加能ガニの品質を広くPRするのが狙い。福井の越前ガニの最高級品よりも厳しい基準を設けた。県漁協の福平伸一郎常務理事は「この勢いで全国区のブランドに育てたい」と期待を込めた。

  <水揚げやや少なく>

 県漁協によると、6日に水揚げされた加能ガニは19・7トン、コウバコガニが38・5トンで、昨期の初日と比べてやや少なかった。カニは7日、店頭に並ぶ。

 漁期はコウバコガニが12月29日まで、加能ガニが来年3月20日まで。

 ★輝(かがやき) 石川県漁協が認定する県産ズワイガニの雄「加能ガニ」の最高級ブランド。▽重量1・5キロ以上▽甲羅幅14・5センチ以上▽全ての脚がそろっている▽甲羅が硬く、身入りが良い―などの基準がある。今期は昨期水揚げされた約25万匹の0・04%に当たる100匹程度の認定を見込む。

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