風景印を求めて国内外から寄せられた手紙=加賀市の山代桔梗ケ丘郵便局

風景印を求めて国内外から寄せられた手紙=加賀市の山代桔梗ケ丘郵便局

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五十音図発祥 風景印でPR

北國新聞(2021年11月11日)

 加賀市の山代桔梗(ききょう)ケ丘郵便局は10日までに、地元の名所を描いた消印(風景印)に「五十音図 発祥の地」として山代温泉を発信する図案を採用した。「あいうえお」の配列の基礎をつくったとされる明覚(みょうかく)上人の供養塔や、ゆかりの名所を描いた。国内外の501人から押印の依頼があり、同郵便局は「予想以上の反響。地元の魅力をアピールできた」としている。

 風景印は直径3・6センチ。図案に明覚上人を供養して建立された国重要文化財の五輪塔と、上人が住職を務めた薬王院温泉寺付近の石段「あいうえおの小径(こみち)」を取り入れた。

 山代温泉では観光協会が「五十音図 発祥の地」としてアピールしており、山代桔梗ケ丘郵便局は周知に協力するため、開局40周年に合わせ、従来の総湯を描いたデザインから9日に図柄を切り替えた。

 10月下旬に日本郵便のホームページで変更を告知したところ、北海道から沖縄まで全国各地の愛好者から押印依頼の手紙が集まった。中には中国河南省や米カリフォルニア州からの国際郵便のほか、170枚のはがきを封書に入れて送ってきた人もいるという。

 通常の消印は機械で処理されるが、風景印は郵便局の局員が一枚一枚、個別に押印する必要がある。小中弘局長は「手作業で大変だったが、山代の小さな郵便局から『五十音図の地』を全国に発信できた」と語った。

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