ファンによる投票で選ばれた人気作を紹介している「わたしの好きなちひろ展」=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

ファンによる投票で選ばれた人気作を紹介している「わたしの好きなちひろ展」=福井県越前市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館

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いわさきちひろ記念館でファン投票上位の14作紹介 越前市

福井新聞(2021年11月12日)

 福井県越前市生まれの絵本画家、いわさきちひろの作品の中から、ファンによる投票で選ばれた人気作を紹介する「わたしの好きなちひろ展」が、同市天王町の「ちひろの生まれた家」記念館で開かれている。11月23日まで。

 投票は3月末~7月末に長野と東京のちひろ美術館と特設サイトで、6、7月には同記念館で行われ、計約2千票が集まった。上位の人気作を中心に14点を選び、最新の印刷技術で原画の色合いなどを忠実に再現した「ピエゾグラフ」の作品を展示している。

 1位に輝いた作品は、絵本「ゆきのひのたんじょうび」の表紙を飾る「赤い毛糸帽の女の子」。ちひろが自身の幼少期を重ねたといわれる主人公が、雪が降る中で赤い毛糸帽と手袋を身に着けている作品で、ちひろが旧武生市で生まれた日にも雪が降っていたという記録がある。

 2位は子が母親に抱きつく様子を描いた「母の日」で、「母と子のつながりを感じる」とファンからのコメントが添えられている。ほかの作品にも、幼少期にちひろ作品を読んだ懐かしさにひたるコメントや、絵本の主人公の優しさに憧れて看護師になった体験談などが寄せられている。

 火曜休館。午前10時~午後4時。入館料は一般300円、高校生以下無料。別館ではちひろの絵本を閲覧できる。

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