自身がスマホで撮影した写真を参加者に示すブラウンさん(左)=11月6日、福井県永平寺町の安泰寺

自身がスマホで撮影した写真を参加者に示すブラウンさん(左)=11月6日、福井県永平寺町の安泰寺

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国内外のアーティスト17人「禅」作品を永平寺町で展示

福井新聞(2021年11月12日)

 米国出身の写真家エバレット・ケネディ・ブラウンさんら、国内外のアーティスト17人が「ZEN(禅)」をテーマに制作した絵画、写真などの作品展が11月14日、福井県永平寺町四季の森複合施設の旧傘松閣で始まる。禅の里・永平寺の魅力を発信する取り組みで、6日にはブラウンさんが講師となったワークショップが行われた。関係者は「文化振興や関係人口の創出につながれば」と期待する。

 ブラウンさんは京都在住。日本の深層文化をテーマに、古典的な写真技法「湿板光画」を用いて撮影する実験的なアプローチで国際的に注目されている。取り組みはブラウンさんの提案などを踏まえ、県や町でつくる実行委員会が企画。「ふくいArts Center and Residenceプロジェクト」と銘打ち、各種事業を実施している。

 メインイベントの展覧会は「ZEN礼賛:17人のアーティストによる心の情景」と題し、国内外の作家が写真や絵画、造形作品など63点を並べる。ブラウンさんは「永平寺町の人を被写体に、県民のまじめさなどを代表するような人を撮影した」という作品を展示。ほかのアーティストもそれぞれの解釈で「ZEN」を表現した作品を出品する。

 プロジェクト第1弾のワークショップは同町松岡地区で行われた。ブラウンさんと町内外の30人が江戸時代の松岡藩の名所旧跡、城下町があった地域を訪ね歩き、スマートフォンやカメラで撮影した。

 展覧会は30日まで。無料。期間中に休館はない。関連イベントとして開幕日の14日午前11時からブラウンさんのギャラリートークがある。21日に茶会、27日にはハープの演奏会がある。また、14、27日には町の名産品販売も行う。

 展覧会に関する問い合わせは、県文化課=電話0776(20)0582。

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