河童橋のたもとで行われた閉山式

河童橋のたもとで行われた閉山式

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来季に期待し上高地閉山式 「災害のない年に」願い

信濃毎日新聞(2021年11月16日)

 北アルプス上高地で15日、観光シーズンの終わりを告げる閉山式があった。入り込みは昨季こそ上回ったものの新型コロナの影響がなお続き、大雨や地震の発生もあって例年を大きく下回った。出席した関係者らからは来季に期待する声が聞かれた。

 松本市によると、4~10月の上高地の延べ入り込み数は47万8800人。37万7300人だった昨季を10万人余上回ったが、コロナ禍前と比べると例年の4割ほどという。

 上高地観光旅館組合によると、県外で緊急事態宣言などが発令された影響で4月から7月半ばまでは宿泊者数が伸びなかった。その後一時は上向いたが、お盆は大雨で県道が全面通行止めとなり、宿泊キャンセルが相次いだ。9月19日に起きた岐阜県飛騨地方を震源とする地震でも客足が遠のいた。

 河童橋のたもとで開いた式には約100人が集まり、同組合長の青柳浩一郎さん(49)は「来年はコロナが収束し、災害のない年になるように」とあいさつ。閉山式に合わせて上高地で3泊した大阪府豊中市の中村桂子さん(63)は「新型コロナを経験し、今日来られていることが当たり前でないと実感した」と話していた。

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