大切なものを入れる箱やその中身を作る参加者=11月14日、福井県あわら市の金津創作の森創作工房

大切なものを入れる箱やその中身を作る参加者=11月14日、福井県あわら市の金津創作の森創作工房

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造形作家・占部史人さんと箱作り あわら市・金津創作の森

福井新聞(2021年11月16日)

 福井県あわら市の金津創作の森美術館で開催中のアート展「ガンジス河の砂の数ほどの孤独」の関連イベントとして、造形作家・占部史人さんと一緒に箱の作品を作るワークショップが11月14日開かれた。参加者は大切なものを入れる箱を自分好みに飾り付けた。

 占部さんが新型コロナウイルス禍でステイホーム中に作った作品「箱の生活」に、体験を通して触れてもらおうと企画した。作品は、大量消費社会で無価値に捨てられる箱の現状を暗示し、新しい価値を与えているという。占部さんは「創作中は自分の過去を振り返り、見つめ直す時間になる。中身の持つ特徴が外側に表れるのも面白さ」と話す。

 イベントは創作工房であり、家族連れら約10人が参加。用意された空き箱を使い、空をイメージした箱に星座カードを入れる作品や、古紙を切り貼りしたぬいぐるみの家など、感性豊かに仕上げていった。

 祖母からもらったアクセサリーを入れられるよう細かく仕切った箱に仕上げた力作もあった。大好きなすしを粘土で作り箱に詰めた福井市麻生津小6年の児童は「作っているうちに本物が食べたくなった」と笑顔だった。

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