豪姫と秀家をしのびながら一服を味わう出席者=金沢市鳴和町の殉愛キリスト教会

豪姫と秀家をしのびながら一服を味わう出席者=金沢市鳴和町の殉愛キリスト教会

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豪姫と秀家しのび茶会 県内有志、ツバキ植樹延期で企画 命日前、八丈島訪問心待ち

北國新聞(2021年11月17日)

 加賀藩祖前田利家の四女豪姫と夫宇喜多秀家をしのぶ県内有志でつくる「豪姫つばき会」の6人は16日、20日の秀家の命日を前に、金沢市鳴和町の殉愛キリスト教会内の茶室で慰霊茶会を開いた。同会は今年5月、ツバキ「金沢豪姫」を秀家が流刑された八丈島(東京)に植樹する予定だったが、コロナで延期に。有志らは歴史を伝えるためにもと茶会を企画し、豪姫と秀家に思いをはせながら、一服を味わった。

 豪姫に関心を持つ歴史愛好家の岡﨑惠子さん(61)=内灘町=がお点前を披露した。茶室には豪姫を題材にした陶板レリーフなどが飾られた。同教会牧師の茶道裏千家教授山縣實さんが茶会のために作った賛美歌「秀家へ」を、出席者が合唱した。

 茶会にはこのほか、陶板レリーフ制作者の陶芸家中野勝二さん(80)、舞踊「よみがえる宇喜多秀家」の監修・振り付けを手掛けた創作日本舞踊孝藤流家元の孝藤まりこさん(68)、「金沢豪姫」を育てる寺内芳江さん(74)、高山右近をしのぶ会事務局長の島田義光さん(64)が出席した。

  <今年も県産米届ける>

 豪姫は、流刑され生き別れとなった秀家を生涯案じ続け、八丈島に米や物資を送っていたとされる。2人の死後も約270年間にわたり、加賀藩からの物資の支援は続いた。

 この絆の物語を再現する形で、同会は2018年から八丈島に県産米「ひゃくまん穀」を贈り、後世に歴史を伝えるため活動してきた。16日の茶会の席にも、同島に贈る予定の米が飾られた。

 延期となった植樹は来年以降に行う計画で、岡﨑さんは「金沢豪姫を植樹できる日を心待ちにしている。今後も豪姫や秀家にゆかりのある人々と交流を広げたい」と話した。

 ★豪姫(ごうひめ) 前田利家の四女。1574(天正2)年に生まれてすぐ豊臣秀吉の養女となり、秀吉の元に預けられていた宇喜多秀家に嫁いだ。1600年の秀家の敗北を受け、33歳で娘2人と金沢へ戻り、1634(寛永11)年に61歳で没した。

 ★宇喜多秀家(うきた・ひでいえ) 安土桃山時代の武将。1572(元亀3)年、備前岡山城主宇喜多直家の次男に生まれ、9歳で家督を継いだ。豊臣政権下の「五大老」の一人となる。関ケ原の戦いでは西軍の主力として戦うが敗れ、八丈島に流されて1655(明暦元)年に83歳で死去した。

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