福井県福井市は１１月１５日、幕末の志士・坂本龍馬と福井藩の交流を縁に協定を結んでいる高知市と、京都市のＪＲ京都駅前で合同観光プロモーションを行った。観光ＰＲステージやそっくりさんを募った現代の龍馬コンテストを通して、集まった約１９００人に福井や高知の魅力を発信した。

　福井、高知両市は今年７月、福井藩主松平春嶽が大金を融通し、近代日本の夜明けのために奔走する龍馬に大きな期待を寄せたとされるなどの縁を基に、観光プロモーション・パートナーシップ協定を結んだ。

　龍馬の命日である１５日に合わせ初めて合同プロモーションを実施した。駅前広場にステージを設け、両市をはじめ龍馬とゆかりのある山口県下関市や品川区などが魅力をアピール。福井市は龍馬との関わりや２０２４年の北陸新幹線開業などをＰＲし、漁期を迎えた越前がにやふくい桜まつりへの来場も呼び掛けた。

　そっくりさんを募った「令和の坂本龍馬コンテスト」の決勝大会では、全国４３人の応募の中から書類選考などで選ばれた７歳～６０代の男性６人が登場。龍馬になりきったはかま姿で、龍馬愛や日ごろの活動をプレゼンし、グランプリには徳島県の４０代男性が選ばれた。

　福井、高知両市では、来年度以降も連携して観光発信を行う。このほか福井市は２０、２１日、姉妹都市の熊本市で、福井商高チアリーダー部ＪＥＴＳの卒業生らでつくる一般社団法人「チアドリームプロジェクト」とコラボした観光出向宣伝を行う。