姨捨の棚田の1枚ごとに月が映る様子を表現した=20日午後5時52分、千曲市

姨捨の棚田の1枚ごとに月が映る様子を表現した=20日午後5時52分、千曲市

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水はなくても「田毎の月」 千曲・姨捨の棚田をLEDでライトアップ 来年3月まで

信濃毎日新聞(2021年11月21日)

 千曲市民有志でつくる「信州さらしな田毎(たごと)の月プロジェクト実行委員会」は20日、日本遺産に認定された同市八幡の「姨捨の棚田」をLED(発光ダイオード)のライトで彩る企画を始めた。市内の小中学生らが組み立てた計3800個の照明を設置。江戸時代の浮世絵師、歌川広重が描いた水田一枚一枚に月が映る「田毎の月」を再現した。

 コメ収穫後の冬期間も多くの人に棚田に親しんでもらおうと初めて企画。照明器具に太陽光パネルで発電、蓄電し暗くなると自動点灯する製品「ペットボタル」を使った。棚田にあるコミュニティセンター「姪石苑(めいしえん)」付近の約60枚の田んぼを浮き立たせるよう、あぜ沿いに照明を並べ、真ん中には月に見立てた黄色や白色で点灯する照明を設けた。

 この日、地元の中学生らの協力で照明を設置した実行委の武井音兵衛(おとべえ)会長(67)は「コメ収穫後の棚田のにぎわいにつなげたい」と話した。来年3月19日まで、午後5時ごろから4時間点灯する。

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