耕作放棄地で育てたサツマイモで造られた甘酒

耕作放棄地で育てたサツマイモで造られた甘酒

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サツマイモ4品種 カラフルな甘酒に 柏崎の新特産品へ

新潟日報(2021年11月22日)

 新潟県柏崎市西本町3の電気工事業「ライフサポート」が、荒浜の耕作放棄地で育てたサツマイモを使って甘酒を造った。コメやこうじも柏崎産で、社長の赤澤信彦(としひこ)さん(75)は「完成までに1年以上かかった自信作。アルコールフリーで赤ちゃんから大人まで飲める。柏崎の新たな特産品になればうれしい」と話している。

 赤澤さんは通勤時に荒浜を通り、耕作放棄地が広がっていくことが気になっていた。「砂丘地ではサツマイモがおいしく育つといわれる。放棄地にしておくのは、もったいないと思った」と振り返る。

 農業経験はなかったが、昨年、友人から100平方メートルを借り、トラクターで開墾してサツマイモを植えた。合わせて、同社製品開発部長の平野保夫さん(78)にイモの使い道を相談した。

 市内の酒蔵で杜氏(とうじ)として働いた経験がある平野さんは「サツマイモは栄養がある。同じように栄養価が高い甘酒にしよう」と提案。全国の甘酒を取り寄せ、2人で味の研究を始めた。市内のメーカーに特注でこうじを造ってもらい、柏崎産原料にこだわって試作を繰り返した。

 今年は耕作面積を約1200平方メートルに広げ、本格的にサツマイモを栽培した。本業を生かして荒浜3に加工場を造り、10月には今年収穫したイモで甘酒が完成。イモの風味を残しつつ、繊維を感じないよう工夫し、さっぱりと飲み飽きない味わいに仕上がった。

 商品名は「はまたろう」。平野さんによると、江戸時代に存在したとされる焼き芋屋「ばんたろう」に、荒浜の「はま」をかけて名付けた。果肉の色が異なる品種を使い、薄黄色の「紅はるか」「紅あずま」と、オレンジ色の「ハロウィンスウィート」、紫色の「ふくむらさき」の4種類がある。平野さんは「色をきれいに出すことや、味の調整が難しかったが、現段階での最高品を造ることができた」と胸を張る。

 27日には、加工場に併設して直売所を開く。障害者や地域の高齢者を雇用し、栽培や加工、販売に関わってもらうことも検討している。赤澤さんは「地域の高齢者に農業を教えてもらったり、新しいサツマイモの商品を考えたりしていきたい」と意欲を語った。

 1本500グラム入りで1944円。直売所の他、JA柏崎の直売所「愛菜館」(田中)でも取り扱う。問い合わせは同社直売所、0257(35)9900。

詳細情報

リンク
直売所愛菜館情報|JA柏崎 http://www.ja-kasiwazaki.or.jp/aisaikan/
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