宇奈月ダムの湖の底を散策する参加者

宇奈月ダムの湖の底を散策する参加者

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宇奈月ダムの湖底散策 完成20年記念しフェスタ

北日本新聞(2021年11月24日)

 黒部市の宇奈月ダムの完成20周年を記念した「うなづきダムフェスタ」が23日、現地で開かれた。水を抜いたダム湖の底を散策するツアーなど、普段体験できないイベントが盛りだくさんで、観光客らを楽しませた。

 宇奈月ダムは、宇奈月温泉街の上流に位置し、国土交通省黒部河川事務所が管理している。黒部川の洪水を防ぎ、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムとして2001年に完成した。ダム湖に流れ込む土砂を排出する設備があり、関西電力・出し平ダムと連携排砂を毎年実施している。

 フェスタは、黒部河川事務所や宇奈月温泉自治振興会、市などでつくる実行委員会が開催。ダム内部の点検用通路をたどる探検ツアーや、発電所の見学会など多彩な催しを用意した。初企画となるダム湖底散策で参加者は、水を抜いた湖底に降り立ったり、宇奈月温泉街に湯を運ぶ引湯管のトンネルを歩いたりして、約1時間のツアーを堪能した。

 4種類あったツアー・見学会は、計300人の定員が、事前予約でほぼ埋まるほどの人気だった。新潟県から訪れた滝澤卓朗さん(41)は「ダムが好きな全国の仲間と再会できた。引湯管など温泉の勉強もできて良かった」と話した。

 ライトアップ(11月30日まで)やスタンプラリー(12月28日まで)など20周年記念事業は今後も続く。

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