県内のガラス工芸作家の作品を並べた「街なかアート展」が２５日、富山エクセルホテル東急（富山市新冨町）とまちの駅に加盟する市内５店で始まった。「ガラスの街とやま」をＰＲし、中心市街地のにぎわいを生み出すことが狙い。独創的なガラス作品を鑑賞しながら市内を巡り、まちの魅力を感じてもらう。３０日まで。

　ＮＰＯ法人の富山観光創造会議と富山エクセルホテル東急が連携して企画した。観光庁が公募したウィズコロナ・アフターコロナを見据えた実証事業に採用され、助成を受けて開いた。「街なかアート展」のほか、薬やガラスなどに関する富山市モニターツアー事業も２５、２６の両日に行う。

　同ホテルでは、富山ガラス造形研究所の卒業生９人が今回の展示に合わせて制作した４３点が１階ロビーのエントランスに並ぶ。石とガラスを組み合わせたり、複雑な模様がデザインされたりした作品がそろい、訪れた人たちにガラスの魅力を伝えている。

　池田屋安兵衛商店、平野綿行、島川飴店、月世界本舗、丹霞堂富山駅前店の５店では、６作家の作品を紹介。同ホテルの杉本武志マーケティング＆セールスマネージャーは「全ての店舗を巡ってもらい、にぎわいにつなげたい。ガラス作家の活動の糧にもなったらうれしい」と話した。