矢彦雨路の短冊が並ぶ会場

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塩尻出身の俳人に親しみを 矢彦雨路、没後100年記念特別展

信濃毎日新聞(2021年11月27日)

 塩尻市北小野出身の俳人矢彦雨路(うろ)(1832~1920年)の自筆の作品を紹介する特別展が26日、北小野地区センターで始まった。北小野公民館が没後100年を記念して企画。自筆の短冊など東京都内の子孫から借りた約80点が並んでいる。28日まで。

 雨路は戊辰(ぼしん)戦争従軍を経て兵部省で勤務。1872(明治5)年ごろから俳句を詠み始め、県内で住民に指導したり、晩年は故郷に戻って句を詠んだりした。

 「いきてるか やつとよ 爺(じい)の雪籠(ゆきごもり)」と詠んだ晩年の短冊は、雪の日に家にこもっていると、訪ねてきた人が冗談めかして「生きているか」と声を掛け、雨路が「やっとの思いで生きているよ」と気さくに応じた場面を詠んだ。会場にはブドウを描いた水墨画なども並ぶ。

 「地元の俳人を知るきっかけにしてほしい」と公民館主事の丸山敏明さん(32)。午前10時~午後3時(28日は午後2時まで)。入場無料。

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