作品の魅力を語る長塚さん(左)と村岡さん

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時の流れ描く「老いと建築」 長塚さん、12月松本で上演の新作解説

信濃毎日新聞(2021年11月27日)

 劇作家で俳優の長塚圭史さんが主宰する劇団「阿佐ケ谷スパイダース」の新作「老いと建築」が12月4、5日、松本市まつもと市民芸術館で上演される。21日に作品解説の講座があり、脚本・演出を手掛けた長塚さんと、主演の村岡希美さんが創作の経緯や役作りについて語った。

 「老いと建築」は、バリアフリー化が必要な家に独りで暮らす老婦人が自身の老いを受け入れられず、改築を勧める家族と対立する粗筋。板張りの床に大きな机を置き、長い柱を立てた舞台上で、役者たちが対話劇を繰り広げる。

 長塚さんは、住人の生活状況に応じて改築が重ねられている建物を訪ねた際、「この建物は元々どんな意図で建てられたのか」と考えたことから本作を着想。「人が老いてゆくように家も老朽化する。時の流れとともに変化する家や、住む人の肉体、思いを描いた」と語った。

 老婦人を演じる村岡さんは「年齢とともに体が動かなくなっていくのを想像しながら演じた」「過去の思い出を語る場面では若々しく演じるなど、時とともには変わらない部分も意識した」と話した。

 4日は午後2時、5日は同1時に開演。一般4千円。18歳以下2千円。問い合わせは同館(電話0263・33・2200)へ。

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