小海町の松原諏訪神社は28日、来年5月の御柱(おんばしら)祭に向け御柱となる木を伐採する「御柱伐採山神祭(さんじんさい)」を行った。同町芦平の芦平諏訪神社の境内にあるモミの巨木2本を選定し、氏子ら約70人が伐採を見守った。
松原諏訪神社御柱祭は大正時代から記録が残る。例年は諏訪大社御柱祭と同じ年に開き、集落や小海駅前などで木を引いて練り歩き、御柱を建てる。今回は新型コロナウイルス感染対策で練り歩きはせず、伐採木の搬出や建て御柱に重機を使うなど、少人数で祭りを行うという。
28日は神事後に木が切り出され、離れた所で見守っていた氏子から「おおー」と声が上がった。モミは樹皮を取り除き、長さ約10メートルの御柱に仕上げる。松原諏訪神社の鷹野健宮司(64)は「限られた中での開催になるが、それでも心を込めて盛大に祭りを行いたい」とした。