JR西日本グループは29日、富山駅南口で建設している複合ビル内の商業施設「MAROOT(マルート)」と「ホテルヴィスキオ富山 by GRANVIA」を来年3月18日に開業すると発表した。マルート内の約75店舗のうち、北陸初出店の1店、県内初の9店を含む51のテナントも公表した。
複合ビルの名称は「JR富山駅ビル」。12階建てで1~4階がマルート、5~12階がホテルとなる。
「ヴィスキオ」ブランドとして全国4カ所目となるホテルは、観光目的で富山を訪れるグループ客をターゲットとする。シングルルームは作らず、ダブルとツイン計182室を設けた。大浴場やレストランも備える。宿泊料金は変動制で、ハイシーズンには1室当たり3~5万円台を見込む。12月1日から予約の受け付けを始める。
マルートは「理想の暮らしのアパートメント」をコンセプトに掲げ、生活に密着した飲食料品や日用品の取り扱いを強化する。
同日はJR西日本金沢支社の漆原健支社長、富山ターミナルビルの水田整社長ら4人が富山市のマリエとやまで会見した。漆原支社長は「地元の方と旅行客が行き交う、活気ある駅前空間をつくりたい」と話した。