福井県越前打刃物の包丁作り体験教室を返礼品として紹介するふるさと納税サイト

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ふるさと納税で誘客強化、越前市の戦略 返礼品の旅行プラン充実

福井新聞(2021年11月30日)

 福井県越前市は本年度から、市観光協会と連携し、ふるさと納税と観光の一体的な取り組みに力を入れている。返礼品として旅行プランを充実させ、同市に関心を持った寄付者をターゲットに誘客を図る。北陸新幹線越前たけふ駅開業を見据え、交流人口増加のステップにしたい考え。

 市は4月、寄付サイトに返礼品の情報を登録するなどの管理業務を市観光協会に委託。協会がこれまで取り扱ってきた観光商品を返礼品に組み入れた。市内の複数の料亭での越前がに会席の食事券、タケフナイフビレッジの包丁作り体験教室などが挙げられている。

 今後はさらに、越前打刃物や越前和紙、越前箪笥(たんす)といった伝統工芸の製作体験など、協会が手掛けてきた産業観光を中心とするメニューを増やす。旅館宿泊と合わせ、富裕層向けのアピールにも力を入れる方針。

 従来ある特産品などの返礼品を希望した寄付者には、送付時に観光パンフレットを同封して今後の誘客につなげる。市観光協会の担当者は「越前市に関心を持った人たちが対象なのでPR効果は高いはず」と期待を寄せる。旅行雑誌などでもふるさと納税と観光をセットにして情報を発信していく。

 市観光交流推進課は「ふるさと納税事業を通じて、越前市に来てもらうところまで取り組みたい」と説明。北陸新幹線の新駅名「越前たけふ」に合わせて、越前がにや越前そばなど「越前」の名の付く返礼品を前面に押し出していくことで、2024年春の開業に向けて地域の認知度を高めていく戦略を描いている。

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