福井県福井市三留町の田んぼに「冬の使者」と呼ばれる渡り鳥コハクチョウが100羽近く飛来している。水の張られた田んぼで餌をついばみ羽を休めている。
コハクチョウはシベリアなどで繁殖し、越冬のため南下する。田んぼを管理している近くの男性は約10年前から飛来するコハクチョウのために刈り入れ後の田に水を張るようになった。水がかれないように中央を深く掘るなど工夫し、越冬するコハクチョウが年々増えているという。今年は10月20日過ぎから飛来が始まった。
11月29日には、餌を取りに田んぼを離れていたコハクチョウが夕日で赤く染まる白山を背にしながら戻り、上空を旋回し滑るように田んぼに着水。首をたたんで眠りにつこうとしていた。
例年2月ごろまでいて、北へ帰って行く。男性は「今年も来てくれてうれしい。観察する際は遠くから見守ってほしい」と話していた。