7種類のパッケージがあるカイコのふん入りコーヒー

7種類のパッケージがあるカイコのふん入りコーヒー

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飲めば開運?コーヒーにカイコのふん 城端の菓子店販売

北日本新聞(2021年12月5日)

 絹織物業が盛んな富山県南砺市城端の菓子店「田村萬盛(まんせい)堂」が販売するカイコのふん入りのドリップバッグコーヒーが人気を集めている。2019年の発売開始以来、3千個以上売り上げた。乾燥させたふんが漢方薬などとして重宝されていることに着目したユニークな一品だ。 

 クワの葉を食べて育つカイコのふんには、良質の葉緑素が多く含まれているとされ、漢方薬「蚕沙(さんしゃ)」や食品色素の原料として利用されている。

 カイコのふんを生かした菓子を作ろうと、店主の田村悟敏さんは18年に第1弾としてふん入りクッキーを商品化。翌年、クッキーと一緒に楽しめるコーヒーを考案し、「城端珈琲(コーヒー) 蚕紗入り」として売り出した。

 地元の絹織物製造、松井機業場から譲り受けたふんをコーヒーに混ぜた。クワの葉だけを食べるカイコだけにマイルドな味わいになっている。パッケージは7種類あり、城端が誇る曳山(ひきやま)祭やむぎや祭などのイラストと「運小話し」と称した解説を載せた。

 田村さんは「土産としても人気がある。今後も包装の種類を増やして城端をPRしたい」と話している。価格は1個172円。

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