再興第106回院展金沢展(日本美術院、北國新聞社、石川県立美術館、一般財団法人県芸術文化協会主催)は9日から、金沢市の県立美術館で3年ぶりに開かれる。8日は陳列作業が進められ、日本美術院の同人や気鋭作家による最高峰の日本画101点が会場を彩った。
厳冬を乗り越え、花を咲かせた満開の桜に明るい未来を期待した田渕俊夫理事長の「春爛漫(はるらんまん)」をはじめ、日本芸術院会員、日本美術院の同人らによる秀作が次々と掲げられた。
会場では日本美術院同人の倉島重友さん、髙島圭史さん(元富大教授)が陳列指導を行い、日本画の多彩な表現や技法を伝える展示空間を整えた。
院展は日展日本画部と並ぶ規模、質を誇る最高峰の日本画展として開催されており、金沢展は2018年以来となる。
9日午前10時半から髙島さん、11日午後1時半から特待の谷善徳さんによる作品解説が行われる。会期は22日まで。入場料は一般1千円、大学・高校生600円、小中学生400円。