ススキを使った昔ながらの雪囲い「オオダレ」を編む作業が8日、南砺市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落で始まった。
オオダレは標準サイズが2メートル四方で、トタンの雪囲いより保湿効果が高いのが特徴。合掌造り家屋の1階部分を覆うのに使い、同集落保存財団が伝承している。
今月5日に市内の一般住宅から注文を受け、今季の製作を始めた。同市来栖(平)の中田恭子さん(78)と同市篭渡(かごど)(同)の浦田夏子さん(49)がススキを編み込んだ。製作は作業場が雪で覆われるまで続く。
同財団によると、オオダレを伝承している地域は全国的に少ないため、近年は県内外の住宅や寺院、神社から注文が入るという。問い合わせは同財団、電話0763(66)2123。